手抜き工事の実際

 

外壁塗装工事の流れを大まかに区切って俯瞰すると、工程ごとに何を目的として何が行われるのかを理解することができます。これは同時に、手抜き工事の有無にある程度敏感になることを意味します。工程を学ばなければ見えてこなかったはずの悪質な手口が、素人でも想像できるようになるのです。手抜き工事の多くは人件費の節約を狙って行われます。工事期間を短くするのは典型例で、必要な作業工程を省くことでしか実現できないため、仕上がりの質は必ず悪いものになります。また塗料を始めとする材料を安価なものにすり替えて使ったり、以上に希釈して用いたりすることで、差額を懐に入れることもあります。安価なものを使えば想定以下の耐久性しか生み出せないのは当然で、外壁が依頼主のリクエスト通りに持ち堪えることはありません。

さらに悪質な業者はケレンや下地処理を省いてしまいます。洗浄や凹凸の補修をすることなしに塗装してしまえば、肝心のひび割れ等が残ったままになり、凹凸が塗装の耐久性を阻害し、すぐに剥がれ落ちてしまいます。ひび割れは上に重ね塗りされて見えなくなるため、素人には発見できないことに付け込むのです。また乾燥を待たずに重ね塗りする業者もあります。この方法だと塗料が定着せず、これまたすぐに剥がれ落ちてしまいます。言うまでも無く工期短縮を狙って行われるのですが、職人の矜持があれば許されない手抜きと言えます。

このような手抜き工事はかつて公共工事でも懸念され、様々な対策が行われてきました。一般家庭でも使える対策として、重ね塗りの際は塗料の色を変えてもらうことが挙げられます。また工程ごとにその模様を撮影してもらうのも手です。

 

 

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