色を表現する

私たちが色や形を感じるには、光が必要なことは知られています。
雨上がりの時に、太陽光線は水蒸気で分光されます。それが虹を映し出します。
太陽光の中には肉眼に感じる可視光が含まれているから、私たちは色を認識できます。可視光線を分光して物体に当て、吸収があるか無いかを計測することが測色の原理です。
赤エナメルは600nm以下の波長域をほとんど吸収するので、反射光は赤色成分のみになります。染料溶液は可視光線を透過するので透過光のスペクトルを計測します。赤い染料溶液ならば、赤エナメルと同様に600nm以下の光を吸収します。可視光線のうち、どの波長成分を吸収するかで物体色がわかります。
分光反射率、透過率曲線にして表すと、色の正体を知ることができます。
測色計には、測色の原理に基づく分光測色計と刺激値直読タイプの色彩計があります。分光測色計は高精度ですが、装置が大がかりゆえ、現場向きではありません。刺激値直読タイプは低価格、小型で、携帯用に便利と言えます。刺激値直読タイプとは色をマンセルあるいは、色系などで数値化できることを意味し、標準色票を指定できます。
色彩計は対象色を好みの表色系で表すこと、色差を計算できることが特徴です。調色品が目標色とどの程度、近いかどうかを判定するのに色差を利用します。一般的に調色した場合、色差の最大許容範囲は0.5以内ですが、目視を優先します。目視で比色する場合、光源はとても大切です。
塗料分野では太陽光の波長分布に近い光源良いとされています。
ところで、色のイメージには個人差があります。色を選ぶ時や色を指定する場合に、誤解を生じることもよくあるかと思います。色の具体的表現は、色見本帳か試験片表示を活用します。

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